みんなのうたエレカシ「風と共に」加藤久仁生さんの個展へ行ってきた
2018.9.20記す
9月15日(土)
みんなのうた エレファントカシマシ「風と共に」のアニメーションを描かれた
加藤久仁生さんの個展「POOL」に行ってきた。
この日はトークイベントにも参加した。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD
今回、個展&トークイベントがあると知り、是非、お話を聞きたくて参加した。
できたら、エレファントカシマシ、みんなのうた「風と共に」のアニメーションの制作過程のお話なども聞けたらなぁなんて思いもあった。
個展の開催場所は書店・ギャラリー「Books and Modern」(東京・乃木坂)
小さな本屋さんとギャラリーがワンフロアに同居する素敵な空間だ。季節毎にあった本をキュレーターさんがセレクトして置いている。
ムーミンからゴッドファーザーまで、特色のある本が並んでいる印象だ。
早速、壁に飾られている加藤久仁生さんのイラスト作品を見させて頂いた。
今回はうさぎを取り囲むあらゆる年代の人々が描かれている。
うさぎは大きなうさぎもいれば、小さな子うさぎもいる。一把が隠れる様に描かれているのもあれば、たくさんのうさぎに囲まれているイラストもある。うさぎと人々の描き方が多種多様だ。
多種多様のうさぎと人々なのだが、イラストの中のうさぎと人々は皆、ひっつき虫だ。どのイラストもピタッと皆がひっついている。
キュッとひっついている。
私はうさぎは寂しいと死んでしまう動物だと聞いた事があるので、こんな風にひっつき虫で描かれているのかなぁなんて思った。
鉛筆で丁寧に線画で描かれ、水彩絵の具、色鉛筆、パステルで色づけされた作品は、繊細で暖かく、静寂、落ち着きがあり、ずっと見ていられるような安心感を与えてくれる作品だと感じた。また、何か?色なのか表情なのか、哀愁や郷愁みたいなものも見る者に与える作品だ。
見る者の心にグッと入ってくる作品である。
トークイベントでのお話で印象に残った事を少し記しておこう。
今回、うさぎがモチーフになっているのは、加藤さんが飼っていたうさぎのあんこちゃんが亡くなって、悲しみの中、あんちゃんの事を思いながら描いたと。
そうだったんだ(/ _ ; )
私はその哀の部分を、感じ取ったのかな。
みんながひっつき虫に描いたのは、最近の若い子達が自撮りをする時、いやに密着しているなぁと、それが面白く感じたそう。でくっつけて描いたと。
これからも、うさぎはテーマに描いていきたいともおっしゃっていた。
学生時代のお話、就職活動もせず、ガソリンスタンドでアルバイトをして、卒業制作のアニメーションを友達と制作したり。
で、粘土アニメーションの手伝いに行ったり。
でも就職はせず、と、仕事に関しては自分のやりたい事をやる!という信念のような、骨を
感じた。
「つみきのいえ」でブレイクしてもアニメーション作品の映画を制作してほしいというラブコールもあったようですが、、、。
自分のペースは崩さなかったようです。
トークの中では、
エレファントカシマシ「風と共に」のアニメーション作品の裏話もお話されました。スライドで「みんなのうた」を流してお話しされました。
「みんなうた」で「エレファントカシマシの風と共に」の採用は決まっていて、アニメーションをどうするか?となっていたそうです。
で、加藤久仁生さんの元にお話が巡ってきたそうです。エレファントカシマシの大ファンだった加藤さんは是非に!と受けられたそうです。
その話が来た時、加藤さん自身も所属していた会社ROBOTから独立をする時で、新たなスタートを切る時だったそうです。そんな時、「風と共に」のアニメーションの依頼。自分の心境と風と共にの歌詞が重なって、あのアニメーションが生まれたと。歌詞の中では、私は出かけて行くと言っているので、女性をモチーフにしたそうです。加藤さんの作品は女性がモチーフの事が多いそうですが。
トークイベントが終わってから、少し加藤さんとお話をする事が出来ました。
風と共にのアニメーション制作にあたってはみやじとも会ったそうです。印象を聞いてしまいました。
細くてオーラが凄い!っておっしゃっていました。
アカデミー賞受賞の作家さんに、そんな事聞いてすみません。だだ、加藤さんも大のエレファントカシマシファンとおっしゃっていたので、つい。
風と共にのアニメーションは女性がモチーフだし、柔らかい印象で作ったので、エレカシ=男って感じなので、どうかなっ?って思ったそうです。
でもみやじ自身、加藤さんの作品が好きだと言っているし、素敵なアニメーションって喜んでいましたよね(^o^)
みやじが加藤さんのイラストをとっても気に入って、2017年の野音のTシャツにもなりました。幼い頃のエレファントカシマシの4人!
加藤さんがそれぞれの子ども時代はこうだったのかなぁ?と思いを馳せて描いたそうです。
トミーは大将だろう!って、棒を持たせたらしいです。それぞれ、本当にピッタリの個性で描かれていますよね。
風と共にのアニメーションは加藤久仁生さんしか考えられないくらい、合っていると思います。
エレファントカシマシの曲では「ガストロンジャー」が好きだそうです。
また、「Easy Go」も凄くいいですね!とおっしゃっていました。
今後、ガストロンジャーの曲のような作品も作っていきたいともおっしゃっていました。
ウオーっ!って拳を小さく作っていた(๑˃̵ᴗ˂̵)
エレファントカシマシのMVと加藤久仁生さんのアニメーションとのコラボが出来たらファンとしては喜びます。
加藤久仁生さんとお話が出来て、とても素敵な時間が過ごせたし、未来に向かって邁進している姿には元気も勇気も頂けました。ありがとうございました。
今後の加藤久仁生さん、
45Rウェブサイトのため、オリジナルアニメーションを描き下ろし
9月7日より毎月1本、期間限定で公開されます。