ドラマ後妻業 主題歌 宮本浩次「冬の花」

2019.1.25記す

https://www.ktv.jp/gosaigyo/topics/08.html

後妻業の主題歌 宮本浩次冬の花

宮本浩次のソロ活動が始動し、自身による作詞作曲の「冬の花」が1月22日(火)、1話放送から解禁になった。

当日、ワンフレーズでも聴きたいと、ワイドショーの番宣を観ていたが、一切主題歌は流れなかった。

これは、ドラマ制作側の意図だったように思う。ドラマ内で初出しする!と。

ドラマを、観終わって腑に落ちた。

歌もドラマの演出のひとつだし、主題歌だけ切り離して紹介できない。それだけ、ドラマの中での存在感を放っていた。

ドラマの終盤、木村佳乃さん演じる小夜子の「恋人座りも悪ないなぁ…」という切ないセリフの余韻から

宮本浩次の   ♪いずれ花と散る 私の命〜

と、これまた、甘く切なく透き通る声が聴こえてくる。

これには胸が締め付けられるような、心が震えるような、カッと顔が紅潮するような。そんななんとも言えない反応が自分自身の中に起きた!悲哀に満ちた、それでいて張りのある艶やかな声に耳を持って行かれた。しかし、鑑賞一回目はどんな曲かはまだ理解できなかった。

幸せ芝居、摩天楼、涙はおまえにゃ似合わない、私の恋心、私が負けるわけがない。

こんな単語、フレーズが耳に残った。

湿っぽい感じ、しっとり…。昭和感…。

ドラマの映像は宮本浩次の切ない歌声と共に街路樹の眩しく輝くブルーのイルミネーションの中をスローモーションで過ぎて行く。なんだか煌びやかなのに、淋しい映像だ。

イルミネーションから切り替わると、セリフがみやじの歌声に被せてあるので、バックミュージック状態になってしまうのだか、宮本浩次の存在感は消えない。なんなら、セリフよりみやじのこぶしが上回って聴こえる。それは私が、歌を積極的に聴きに行っちゃってるからかもしれないが。

私が、好きなフレーズは

♪なんか悲しいね。生きてーるって♪

「なんか」って言い方がみやじだと思う。

あとはあとは、

♪悲しくて、泣いてるわけじゃない♪のところの歌い方!めちゃ滑舌よく歌っているのもみやじらしい。

そして、歌の後半は女性の気持ちの歌のはずだが、「涙はお前にゃ似合わない。」とか、

「ゆけ!ただゆけ!いっそ私がゆくよ!」とか

「ああ、私が負けるわけがない。」とか。

すっかり、みやじフルスロットルじゃないかい?

そして、「今日も私は出かける。」ってみやじ節で終わるって言う🤣

みやじも自身のコメントでそう言っていたけどね!まさにそう感じた。

 

エンディングに被せて主題歌が流れるパターンって事は、毎回シーンは違うのだろう。

冬の花が単なる主題歌ではなく、かなりドラマの演出に効果的に働くのは間違いない!

1話も切ない小夜子のシーンに歌が流れて、グっとのめり込んだ。

みやじのソロ活動、一曲目。

ドラマ後妻業は抜群の舞台だと思う。

 

ドラマっ子の私でも、最近大人が観れるドラマが減って来ていると思っている。

 

企業物、医療物、弁護士、検事物、刑事物

もー似たり寄ったりだ!

ひとつヒットすると、皆なびいちゃって。

 

前シーズンの「たそがれ流星群」は昭和時代の金妻を思い出しながら軽い気持ちで観ていたが、まぁなかなかよかった。私はです。昭和の雰囲気のあるドラマで、中年の不倫物語。主題歌は平井堅さんだった。マッチしていたけど。

 

本当、最近は内容が骨太のドラマがない気がしている。

そして、ドラマがイマイチだと、せっかくの主題歌も残らずに終わってしまう。

だが、ドラマ後妻業には期待している。

人間の生き様、運命、表裏、心と顔、人間の二面性や光と陰が描かれているのではないか?と期待しているのである。

みやじの作る楽曲の傾向に合っているのでは?とも思った。

 

このような事件も実際起きているわけだし。

リアリティがあるドラマなのだろう。

コミカルに描かれている部分も多いけど、反面

登場人物達の抱えている、悩み、悲しみ、淋しさがより浮き立って見えてくる。

 

宮本浩次冬の花」はドラマにかなり合っていたと思う。聴けば聴くほど良くなっていく。

何度も、チャプター15から観て、歌を聴いちゃっている。

さて、この曲の感想は好き嫌いが分かれているようだ。

でも、万人に受け入れられなくていいのだ!若者は米津玄師さんに力を貰っていいじゃないか!

もっと大人の私たちは、生きてきた時代も年月も経験も違う!

もしかしたら、「冬の花」が若者には響かないかもしれない。まして、若者は後妻業を観ないだろう。

演歌と言っている書き込みもみた。知らないから仕方ないよね。

でも、逆に一周回って、先、行ってる若者には受け入れる度量はあるかもね。

謡曲を新しく感じるかもしれない。

でも、そんなのいいの!そりゃ、みやじは売れたいだろうけど。いい歌が売れるとは限らないと思うんだ。

いい歌が売れているなら、エレファントカシマシの歌は素晴らしいく、もっとヒット曲があっていいはずなのだ。

みやじの場合、感性が鋭いから、時代の先行っちゃってる事が多い。

ほんと、不条理だよね。

タイミングや運や諸々の事が重なって、ヒットしたりしなかったり。

でも、宮本浩次、「冬の花」売れるといいなぁってファンとしては思ってます。今のところ配信だけなのかな?

ジャケットも欲しいので、CDになると嬉しいな

 

2話目も楽しみ!ドラマに「冬の花」をどんな風に添えて来るのか。

 

ちなみに、小夜子に初めて優しくしてくれたヘタレな男の役で、で最終話あたりに、みやじが出演したら、どーしよー!って、ひとりニヤリ、ニヤリしている、私は馬鹿なのでしょうかー(~_~;)

おしまい。

 

個人的な感想をつらつら書いているだけですので、内容についてはご容赦下さいませ。